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2022.03.25
令和3年度岡山大学春季学位記授与式で、ミャンマー人留学生が総代に
ASEAN留学生のみなさん、ご卒業おめでとうございます!
ASEAN拠点事務局がある岡山大学では、3月25日の晴れやかな日に春季学位記授与式が盛大に行われました。卒業生・修了生の皆さま、日本という異国での留学生活で多大な努力をされてきた結果としての学位取得、本当におめでとうございます!
さて、今回、ASEAN留学生を代表し、ミャンマー出身の学生モウさんをご紹介いたします。2019年より岡山大学社会文化科学研究科博士課程で日本語学、言語学を研究していたモウさんはこの度博士号を取得され、令和3年度岡山大学春季学位授与式では、総代としての役目を務めました。
モウさんは、母国ミャンマーの外国語大学日本語学科教員として約20年に渡り、日本語教育に携わってきました。母国では高等教育機関の日本語学科に博士課程がまだ開設されていないため、日本での博士号取得を目指し留学を決意、研究生の期間を含み3年半の間、岡山大学で努力奮闘の日々を送ってきました。博士課程の途中で母国の政情不安が起こり、大変な中での研究生活が続きましたが、計画通り博士号を取得することができました。
モウさんは、ミャンマー人の日本語学習と日本人のミャンマー語学習の中で、日本語のこそあ言葉「これ・それ・あれ」と、ミャンマー語のそれを表す語彙が完全に合致しない点に注目し、指示詞を研究、“現代ミャンマー語における現場指示表現の主な特徴の分析”という博士論文を執筆しました。
修了後もモウさんはミャンマー人学習者の日本語教育に寄与されます。今後のご活躍をお祈りしております。
日本留学海外拠点連携推進事業では、今後もASEANの若者の日本留学を支援していきます。
指導教員である堤良一准教授と
春季学位記授与式で総代を務める
研究活動の様子
研究活動の様子
日本留学促進のための海外ネットワーク機能強化事業(東南アジア)とは
インドネシア、マレーシアをはじめASEAN諸国からの留学生数を2028年には2.7倍増(103,861人)にすることを目標に,岡山大学が,日本政府の資金援助を受けてこのプロジェクトを運営しています。