Laguage

Study in Japan Global Network Project in ASEAN

日本の皆様へ

ミャンマーよもやまばなし

2020年10月01日

ごあいさつ“ウェブサイト公開に寄せて”

木村邦生岡山大学国際担当副学長

岡山大学は、2014年に文部科学省受託事業の「留学コーディネーター配置事業(ミャンマー)」に採択されて以来、日本の大学を代表して、ミャンマーで日本留学を促進する事業を行ってまいりました。2019年には、名称を「日本留学海外拠点連携推進事業(東南アジア)」と改め、対象地域をASEAN全域へと拡大して事業を展開しております。毎年ヤンゴンのノボテルホテルにて盛大に開催しております“日本留学フェア”は、本事業の主要な企画です。日本の多くの大学がご参加いただき、厚く御礼申し上げます。


2019年ヤンゴンでの日本留学フェア

さて、岡山大学では、文部科学省受託事業に先立つこと約25年前に、ミャンマーにおける医療人材の育成支援を始めました。岡田茂名誉教授をはじめとした多くの先生方の献身的な活動が、現在の岡山大学とミャンマーとの良好な関係の礎となっています。最近では、国立六大学連携コンソーシアムにより、JICA工学教育拡充プロジェクトによるミャンマーの工科大学への支援(2013年~2020年)、JICA医学教育強化プロジェクトによるミャンマーの医科大学への支援(2015年~2019年)、また2018年からはJICAメディカルエンジニア育成体制強化プロジェクトによるミャンマーの医療技術大学への支援など、多岐に亘る分野にまで支援の輪が広がっています。さらに、ミャンマーにおける人材育成を進めるとともに、両国の交流促進を通した更なる連携強化を目的として、大学・企業・省庁の協力を得て「ミャンマー人材育成支援産学官連携ぷらっとフォーム」を創り、様々な活動を展開しております。以上のような取り組みの結果、岡山大学に在籍するミャンマー人留学生は人文社会、医学、工学系など毎年20人~30人が在籍し、2019年度の在籍数は国立大学で第四位でした。


国立六大学連携コンソーシアム関係者と帰国留学生の方々

上述したように、岡山大学はミャンマーと永くて良好な関係を構築してきましたが、残念ながらこのようなミャンマーとの関係、はたまたミャンマーという国について、大学関係者ですらあまり意識しているとは言えません。私も2019年に初めてミャンマーを訪れるまでは、ミャンマーに対してこれと言った特別な思いはありませんでした。しかし、ミャンマーの人々の心の温かさや経済発展を目指した活気と熱気に触れるにつれ、懐かしさとともに未来への希望を強く感じ、大好きな国になりました。その後何度となく訪問していますが、その気持ちは強くなる一方です。昨今のコロナ禍でミャンマーを訪問することはすぐには叶いませんが、より広くミャンマーを知っていただきたく、ウェブサイトを通した情報発信企画「ミャンマーよもやまばなし」を立ち上げる運びとなりました。この「ミャンマーよもやまばなし」では、日本留学海外拠点連携推進事業の活動紹介に止まらず、日本留学を経てご活躍されている元留学生の方々、ミャンマーと関わりある大学や企業の方々にもご寄稿をお願いしています。岡山だけでなく日本全国の方々にご覧いただき、ミャンマーへの見識をより一層深めるとともに、興味や関心を抱いて貰えれば幸いです。
 次回以降、岡田茂名誉教授をはじめとして、ミャンマーと関係のある以下の皆様方にご寄稿いただく予定です。

・岡山大学 大学院社会文化科学研究科 博士後期課程1年 インモウテッさん
・岡山大学 大学院医歯薬総合研究科 名誉教授 岡田茂先生
・岡山大学 大学院医歯薬総合研究科 教授 木股 敬裕先生、岡山大学 国際部国際企画課 事務職員 増田 瑛里さん
・東京外国語大学 世界言語社会教育センター 特任外国語主任教員 トゥザライン先生
・大阪大学 日本文化教育センター 特任助教 トゥトゥヌェエー先生
・岡山大学日本留学情報センター 留学コーディネーター 鳥越麻美さん
・ミャンマー人材育成支援産学官連携プラットフォーム会員 株式会社トスコミャンマーマンダレー支社所長 中桐康隆さん
・在ミャンマー日本国大使館 広報文化班書記官 堀口昭仁さん
・ミャンマー人材育成支援産学官連携プラットフォーム会員 千代田化工建設株式会社 ミャミャリンさん
・ミャンマー元日本留学生協会・岡山大学国際同窓会会長 ミョーキン先生
・岡山大学法学部 4年 吉開匠さん
・岡山大学 大学院社会文化科学研究科 歴史学 准教授 渡邊佳也先生
(50音順)

これから、定期的に情報をお届けして参りますので、是非ご期待下さい。


OJEICヤンゴン事務所が入る国際交流基金ヤンゴン日本文化センター前にて

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